老け込むには早すぎる。
最近、自分の「思い込み」を疑ったことはあるだろうか。
「きっと大丈夫。」「まさか、そんなことは起きない。」そう決めつけて、安心しきってしまう大人が増えている。
原因は年齢じゃない。
“異変を察知する神経が眠っているんだ”
危険は、大きな音を立てて現れるとは限らない。

静かに近づき、気づいた時には、すぐ目の前にいる。つまり、「日常を守るのは、小さな違和感に気づく力」なんだ。
老けるな、神経を止めるな。
人生はアフターファイブから始まる。
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我が家に恐怖の訪問客:マナの犬小屋で冬眠を始めたヘビ
緊急警報発令 イケオジ流!線状降水帯の夜 愛犬マナが家族と町を守った一夜のつづき
夏の昼下がり。
静かな午後をのんびり過ごしていると、突然、玄関から家族の悲鳴が響き渡りました。
「ギャーーー!」
何事かと慌てて玄関へ向かうと、家族全員が後ずさりしています。
その視線の先には、ヘビ。
にょろにょろと玄関先を悠々と進んでいたのです。

実はイケオジ、ヘビが大の苦手。
いや、それどころか家族全員、虫もヘビも大嫌い。
誰一人として近づこうとしません。
「……これは俺がやるしかない。」
そう覚悟を決め、倉庫から竹ぼうきを持ってきました。
しかし、いざ目の前に立つと足がすくみます。
竹ぼうきの先で、
「チョン……チョン……。」
まるで遠慮するようにつついても、ヘビは微動だにしません。
後ろから妻が叫びます。
「もっと強く!」
応援なのか命令なのか分からない声援を受けながら、イケオジは冷や汗だくです。
ようやくヘビが動き始めた……
と思った次の瞬間。
進んだ先には、愛犬マナ。
「マナが危ない!」
妻の叫び声が響きます。
しかしイケオジは、少しだけ期待していました。
これまでタヌキ。
ハクビシン。
不審者。
数々の敵と戦ってきたホームセキュリティ隊長マナ。
「ヘビくらいなら一喝して追い払うだろう。」
そう思ったのです。
……甘かった。
マナはヘビを見るなり、その場で完全停止。

こ、怖い
耳は下がり、しっぽは股の間へ。
まるで石像です。
「おいおい……番犬だろ?」
イケオジは心の中でツッコミを入れます。
ヘビはそんなマナを気にもせず、スルスルと近づいていきます。
イケオジは竹ぼうきを振り回して必死に追い払おうとしますが、ヘビは華麗にかわし
なんと、マナの犬小屋へ侵入。
「えぇぇぇーーー!」
普段なら縄張りを荒らされれば激怒するマナ。
しかし今回は違いました。
ただ震えながら見送るだけ。
完全敗北です。
イケオジは最後の手段に出ます。
竹ぼうきで犬小屋を
ドンドンドン!
大きな音と振動を与える、なんとも原始的な作戦です。
すると、ヘビはようやく観念したように、スルスルと犬小屋から出ていき、静かに庭の外へ消えていきました。
「助かった……。」
イケオジもマナも同時に大きなため息。
マナは
「かたじけない。」
と言わんばかりに舌をペロリ。
こうして事件は終わった……
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そう思っていました。
ところが。
数か月後。
秋の涼しい昼下がり。
ふと犬小屋を見ると、そこには信じられない光景が広がっていました。
なんと、あのヘビが再び現れ、犬小屋の中で気持ちよさそうに、とぐろを巻いて寝ているではありませんか。

しかも、そのすぐ横ではマナも爆睡中。
「お前……そこ、貸してるのか?」
思わず笑ってしまいます。
どうやらヘビは、マナの犬小屋を冬眠場所に選んだようです。
しばらくすると目を覚ましたマナ。
隣を見る。
ヘビと目が合う。
その瞬間――
再び硬直。
ブルブル震えながら、今度は死んだふりです。

「おい!」
「番犬だろ!」
「仕事しろ!」
イケオジのツッコミが止まりません。
しかしヘビの方も争う気はない様子。
ただ静かに、とぐろを巻いたまま昼寝を続けています。
まるで、
「ここ、意外と快適なんだよね。」
と言わんばかり。
イケオジは苦笑いしながら、そっとマナを抱き上げ、犬小屋の外へ避難させました。
助け出されたマナは、
「助かった……。」
と言わんばかりにイケオジへ甘え、しっぽをブンブン振り続けます。
その姿を見ながらイケオジは笑いました。
「ホームセキュリティ隊長。」
「ヘビ相手だけは完全に戦力外だな。」
数日後、ヘビはいつの間にか姿を消していました。
平和な日常は戻りましたが、イケオジは一つだけ確信したのです。
タヌキには勝つ。
ハクビシンにも立ち向かう。
不審者まで撃退する。
そんな勇敢なマナにも、どうしても勝てない相手がいる。
それが、
ヘビ。
どんな英雄にも弱点はある。
それを知ったイケオジは、
「完璧な番犬なんていない。」
そう笑いながら、今日もマナの頭を優しくなでるのでした。
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