前へ⇒ ラズベリーパイでPythonプログラムを保存・実行:テキストエディタの使い方
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Pythonは標準でも強力な機能を持っていますが、インターネット上には世界中の開発者が作った「ライブラリ」が数多く公開されています。

これらを導入することで、データ分析、グラフ描画、Web開発、AIの活用など、幅広い分野に挑戦できるようになります。ライブラリの導入方法と、実際に使える便利な例を紹介します。
ライブラリとは?
ライブラリとは、すでに作られている便利なコードの「部品集」です。自分で一からプログラムを書かなくても、ライブラリを導入するだけで高機能な処理を簡単に利用できます。
例えば
・計算を楽にする NumPy
・データ分析に役立つ pandas
・グラフを描画する matplotlib
・Webデータを取得する requests
などがあります。
ライブラリを導入する方法
Pythonでは通常、pip というツールを使ってライブラリをインストールします。
例:requests ライブラリのインストール
ターミナルで以下を入力します。
pip install requests
ラズベリーパイやLinux環境の場合は、Python3用に
pip3 install requests
と入力するのが一般的ですが、最近のRaspberry Pi OSでは、直接 pip install
が制限されておりエラーが発生します。そのため「仮想環境(venv)」を作って、その中にライブラリを入れます。
推奨される方法:仮想環境(venv)を使う
- 仮想環境を作成
python3 -m venv myenv
myenv
は環境名。好きな名前でOK。 - 仮想環境を有効化
source myenv/bin/activate
有効化すると、ターミナルの先頭に(myenv)
と表示されます。 - 仮想環境内でライブラリをインストール
pip install requests
- 作業が終わったら仮想環境を終了
deactivate
これでシステムに影響を与えず、安全にライブラリを使えます。
実用的なサンプルプログラム
ここでは、インターネットから天気情報を取得する例を紹介します。
今回は「requests」というライブラリを使って、東京の天気データ を取得するプログラムを作ってみましょう。
1. ターミナルを起動する
まずはターミナルを開きます。
方法1(ショートカット)Ctrl + Alt + T
を同時に押す
方法2(画面操作)
画面左上の「メニュー(ラズベリーマーク)」 → 「アクセサリ」 → 「ターミナル」
黒い画面(ターミナル)が表示されればOKです。

2. 仮想環境を作成して有効化する
Raspberry Pi OSでは、pip install
が制限されているので、「仮想環境(venv)」を作成します。
# 作業フォルダに移動(例:ホームディレクトリ)
cd ~
# 仮想環境を作成(myenvという名前)
python3 -m venv myenv
# 仮想環境を有効化
source myenv/bin/activate
ターミナルの先頭に (myenv)
と表示されれば、仮想環境が有効になっています。

3. ライブラリ(requests)のインストール
仮想環境の中でライブラリを入れます。
pip install requests
エラーが出ずに終了すればOKです。

4. nanoエディタを起動してプログラムを作成
次にプログラムを保存するファイルを作ります。
nano weather.py
nano
→ エディタを起動するコマンドweather.py
→ 作成するPythonファイル名
画面が切り替わって、入力できる状態になります。

5. 天気を取得するプログラムを入力
nanoの画面に以下のコードを入力してください。
import requests
# 東京の緯度経度(Open-Meteo APIを利用)
url = "https://api.open-meteo.com/v1/forecast?latitude=35.6895&longitude=139.6917&hourly=temperature_2m"
response = requests.get(url)
if response.status_code == 200:
data = response.json()
print("東京の気温データ(最初の5件):")
print(data["hourly"]["temperature_2m"][:5])
else:
print("データ取得に失敗しました。エラーコード:", response.status_code)

6. ファイルを保存する
入力が終わったら保存します。
Ctrl + O
(オー、大文字のO)を押す- 「書き込むファイル: weather.py」と表示されたら
Enter
- 保存完了!
7. nanoを終了する
Ctrl + X
を押すと終了できます。
メニュー若しくはタスクバーから「ファイルマネージャー」を開いて「weather.py」のコードを確認できます。

8. プログラムを実行する
ターミナルに戻って、次のコマンドを入力します。
python3 weather.py
正常に動けば、こんな感じの結果が出ます。
東京の気温データ(最初の5件)
[28.2, 29.5, 30.4, 31.1, 31.7]
(数値は時間帯によって変わります)

もし「データ取得に失敗しました」と表示された場合は、
- ネットワークがつながっているか?
- URLを正しくコピーしたか?
を確認してください。
9. 作業が終わったら仮想環境を終了
プログラムの動作確認が終わったら、仮想環境を抜けます。
deactivate
これで元のシステム環境に戻ります。
(myenv)
の表示が消えれば、仮想環境から抜けた状態です。

天気を取得するプログラムを毎回実行する手順
仮想環境は 毎回作成する必要はなく、一度作れば何度でも使えます。
ただし プログラムを実行するときは必ず仮想環境を有効化 してください。
1. ターミナルを開く
- Ctrl + Alt + T を押すとターミナルが開きます。

2. 仮想環境を有効化する
プログラムは仮想環境(myenv)の中にあるライブラリを使うので、毎回プログラムを実行する前に、仮想環境を有効化します。
cd ~
source myenv/bin/activate
cd ∼
は、プログラムを保存したフォルダに移動するコマンドです。source myenv/bin/activate
を実行すると、ターミナルの先頭に(myenv)
と表示されます。
→ これが「仮想環境が有効化された状態」です。

3. プログラムを実行する
作成した Python ファイルweather.py
を実行します。
python3 weather.py
- このとき、仮想環境の中にある
requests
ライブラリなどが利用されます。 - 天気が表示されれば成功です!

4. 作業が終わったら仮想環境を終了する
プログラムの実行が終わったら、仮想環境を終了させます。
deactivate
これで普段のシステム環境に戻ります。
(myenv)
の表示が消えれば、仮想環境から抜けた状態です。
今回は「天気データ取得」でしたが、同じ方法で他のAPIやライブラリも利用できます。
この流れを覚えれば、もう「ネットから便利な情報を取ってくるPythonプログラム」が自分の手で作れるようになります。
次回は、Pythonモジュール入門:プログラムの機能を拡張する便利な部品です。
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